【2021一人登山⑩】巻機山~穏やかな稜線歩きが楽しめます~
どこまでも続く稜線にうっとり
令和3年9月16日、新潟県と群馬県の県境に位置する巻機山に行ってきた。
名前もよく知らなかった山であったが、行ってみるとあら不思議、とても美しい稜線を持った山でございました。
巻機山は、日本百名山の1つで、巻機山本峰、前巻機、割引山(わりめき)、牛ヶ岳の4つのピークで構成されています。前巻機山は別名ニセ巻機山と言われています。
巻機山について
アクセス
マイカー
関越自動車道塩沢石内ICでおりる。ここからは、巻機山登山口である桜坂駐車場とgooglemapで検索して行くのがベストかなという感じでした。自動車のナビだと、ちょっと走り難い道を指示されます。国道から入った道は少し狭いので注意が必要です。
駐車場
桜坂駐車場
広さ 3~40台は停めることができそう。
料金 500円
平日ということもあり、ぜんぜん余裕がありました。第1、第2があるので、もっとたくさん停めれますね。
山歩き
とりあえず5合目目指しましょう
天気も良く、とても気持ち良い山行になることに心が踊り始めている。
赤い屋根が見えるのがトイレ、とても綺麗でビックリ。さすが百名山。
あっという間に5合目に。
ブログを書くなら、登山口とかの写真を撮っとくもんだけど。
振り返ってみると、ぜんぜん写真を撮っていなかった、あはは。
あれ、さっきまではあんな雲なかったよね。
山頂あたりはガスっているかもしれないという重たい気持ちに。
五合目で少し展望が開けるので、ここで休憩するのも良さそう。
次はニセ者目指して
ななかまどがキレイです。
ガスの合間から頂上が。
あれは割引山かな。
雲の流れが速い。頂上に着いたら、雲の中かも。
と思ったら、また見えた。
ニセ巻機山手前かな。少しガレた道もあった。
ガレた道を登ると展望が開ける。
階段もところどころにあり歩きやすい。
整備が行き届いている印象であった。
なにはともあれ、ニセ巻機山で自撮り。
ここが9合目になる。歩きやすいので、わりとアッという間だった気がする。
箱庭の中を歩いているような道
ガスでどこに山があるのか分からん。それでも気持ち良く木道は僕の心を癒してくれる。
避難小屋に到着。裏にトイレがあり、お腹が弱い僕は行きも帰りも助けられた。ありがとう巻機山避難小屋。中は見ていないが、ネット情報によると、とても綺麗にしてあるようだ。
雲が切れると避難小屋から巻機山の柔らかい山容が姿を現す。なんて言っているが、目の前にある山が巻機山かどうかは分かっていませんでした、あはは。
あっ、雲が切れた。あれが巻機山頂上か?なんて、この時は思っていましたね。先に見えるのは割引山で巻機山の一部でんな。
草紅葉がきれい。
振り返ると来た道をはっきりと見える。山あるあるですが、振り返って歩いた道が見えるのはとても好き。頑張った軌跡を辿れるようで。
見上げると頂上が近い。雲の流れは相変わらず速い。
しかし、なんと気持ちが良い道だろう。
頂上近し。
この道を歩く気持ち良さが名残惜しく、何度も振り返ってしまう。
頂上到着。
おや、ヤマレコを確認すると、頂上はここではないようだ。間違いなく、標識には山頂と書いてあるのだが。近くにいたお兄さんと「ここが頂上ですよね」なんて確認したものの確証は得られず。ヤマレコのいう頂上を目指す。
一度目の牛が岳アタック
牛が岳方面はガスっていて何も見えない。通りすがりのお人がボソリと僕に「なんも見えませんでした」と、がぜん僕のやる気を削いでいった。
雲が切れそうもないし、牛が岳に行くのはやめ、引き返すことに。
この時、ヤマレコのいう頂上のことなど忘れていたわたくし。
青い空へ登るような割引山
巻機山頂上からの景色を眺めつつランチタイム。
写真はないけど、最近はまっているカップ焼きそばを食べていると、近くのおじさんから「割引山からは八海山とかが見えとったし、朝方は火打、妙高も見えてたよ」なんて会話が聞こえてきた。
ガスっていて意気消沈し「もう下ろうかな」なんて思っていたのにもかかわらず、その言葉を聞き一気にやる気がでてきた。なのとも現金な人間なのである。
さて、割引山に向かおう。
巻機山の頂上からも越後三山が見える。左から八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳と並ぶ。
いつかは行ってみたい山である。
遠くに割引山が見える。
割引山側はこんなに空が青い。
でも、牛ヶ岳方面は変わらず雲の中。
すぐそばなのにね。これが山の天気なんだけどさ。
とても綺麗な稜線。空も青い。
草が少し色づいているのも美しい。
最後の直登。なんともセクシー。気持ち良す過ぎる。
振り返ると、通ってきた道。
あれ?先に見えるのは牛ヶ岳かな?
ガスが切れたのかしら。まだ元気だし、もう一回アタックしてみるかな。
頂上到着!!!
めちゃくちゃ気持ちいい。
遠くに越後三山。
街並みも見える。魚沼のほうなのかな?
なんとなく遥か遠くは海が見えたような気がする。
遠くに見える三角の山は、たぶん、米子頭山かな。
巻機山からの稜線がすごいキレイで歩きたくなる。
また巻機山本峰にもどりましょう自撮りしながらさ
越後三山を眺める。天気も景色も気持ち良くて長居してしまう。
三脚なしで自撮りするのが好きなんです。石、木などそこらにあるものなんども使いながら撮る。絵的にはどうかですが、楽しくて好きなんです。
軍手が光る。これもまた良し
ガスが切れているうちに牛ヶ岳へ行かねば。
牛ヶ岳リベンジへ
まじでこの稜線が素敵で何度もみてしまった。
午前中はガスの中だった道。
遠くの山々を見ながら歩けるってとても幸せ。何も見えずに歩くより100倍楽しい。
なんとも山の頂上あたりとは思えない穏やかな山容。どっかの高原にいるよう。
サラッと頂上写真撮ったつもりが、ただの木を握っている人になった。
ここが牛ヶ岳っす。
さて、いよいよ巻機戻って下ります。
露天風呂のような池塘。
記念撮影していた人がいてうまく撮れなかったけど、ここが巻機山の最高点のよう。ちらっと見えるのが割引山。
割引山が光ってる。
下ります
行く道が見えるのは好きなほうの人。
振り返ると割引山がやっぱり割引山が光っていた。4つのピークがあって巻機山なんだとあらためて思う。雪の時に来てみたい。
あたりまえだけど雲が流れる。それも、山の中にいるからこそ強く感じる。山に登ると疲れ切るけど元気になるのはなんでだろう。
どこまでも続いているような山並みに時間を忘れ、何度も立ち止まる。
山なんてどこも似たような風景なのかもしれない。でも、行くたびに心が揺さぶられまた山に行きたくなる。なんやろね。
下りでも自撮りします。
やっぱりこれから歩く道が見えるのは好ましい。嬉しくなっちゃいます。
ナナカマドと越後のマッターホルンこと大源太山。上りではガスって見えなかったんだけどね。下りのご褒美かしら。
たぶん谷川方面かなが見ながら下ることができる。
無事下山。ありがとう巻機山。
小学生と巻機山
☆☆☆☆☆ (☆5つ)
息子と登ってないからなんとも言えませんが、歩きやすい道といい、距離といい、頂上の穏やかさ展望といい、小学生が登山するには良いかなと感じめずらしく☆5つにしてみましたが、実際登ってみるとどうだか。ここは雪山がほんと良さそう。
登山後記
仙丈ケ岳が南アルプスの女王と呼ばれるように、巻機山は上信越の女王と言ってもいいのではないか。登山者を包み込んでくれるような、なんとも言えない優しさを感じる山であった。
特に頂上まで、逆に頂上からこれから歩くであろう登山道がとても穏やかで、さて散歩でもするかという気分で歩ける。
今度は避難小屋に一泊して朝日を浴びる巻機山を見てみたいと強く思うのであった。