【2021一人登山】一泊二日鳳凰三山縦走1日目 広河原から夜叉神峠へ抜ける
秋も深まってきましたが、みなさま山歩き楽しんでいらっしゃるでしょうか?
9月の終わりに1泊2日で白根三山を縦走し、やっぱり山は朝が最高だなってことを実感しました。
特に、日中の気温が高くなるこの時期は10時くらいからガスが上がってくるような気がしているので、できるなら泊りがいいなってことで、今回も泊りで行ってきました。
その山は
この前、登った北岳をがっつり見て歩く。悪くない。
日程は10月10日(日)~11日(月)
ってことで、コース決めです。
鳳凰三山について
コース検討
コース
鳳凰三山を登るにはいくつかのコースがあります。
他の方のブログやら、ヤマレコやらを読んでいると、車でアクセスする場合、青木鉱泉からの周遊コースを選択される方が多かったので、僕もと思ったのですが。
何やらダートな悪路を10キロくらい走るという事実を知り、狭い林道嫌いな僕は却下。
どうしようかなと調べていると、夜叉神峠からインして広河原にアウトするようなコースがあるではないか、これいい。
しかも、夜叉神峠から広河原へバスが出ている。
夜叉神峠に駐車場があるから、そこに車停め、広河原イン夜叉神アウトすれば、下山し、する車で帰ることができる。バスに間に合わせたり、待ったりする必要がない。
決まりです。
アクセス
自動車のナビに「夜叉神峠」と入力すれば良かったです。
僕は中央道の甲府昭和下車し、そこから下道を走っていきましたね。
広河原駐車場から夜叉神峠駐車場までは道が狭いところがあり、早朝暗い中で走るのは少し怖いですが、下ってくる車はありませんでした。
明るくなると、林道嫌いな僕でもそれほど嫌ではありませんでした。
夜叉神峠登山口駐車場
無料
夜叉神峠駐車場は、100台くらい停めることができるようです。日曜のAM4時半の時点ではかなり空いていました。
バスに乗る5時半くらいでもまだ停めれたような感じです。
ここに停めれない場合は広河原駐車場に停めなければいけません。
今回歩いたコースで言えば、夜叉神峠駐車場に停めれたことは最高に助かりました。
バス
夜叉神峠登山口バス停から広河原へ。
早く着いたので、ゲートの警備のおじさんと話すと、バスで広河原に行くなら芦安駐車場のバス停から乗らないと、バスに乗れない場合がある。という話を聞きました。
げげげと焦りましたが、日曜のこの日は2台運行で問題なく乗ることができました。
土曜は気をつけないといけないようです。
夜叉神から広河原へ行くバスに乗る場合は注意が必要なようですね。
鳳凰三山の山歩き(初日)
まず日本百高山高嶺を目指します
早く着いたのでいろいろ確認。
日曜だったせいか、人が多く、特にトレランの人が多かったね。
夜叉神峠登山口駐車場はトイレもあるし、自動販売機もあるしで助かりますね。
乗合タクシーがゲートが開くのを待っている。
この日は5時半にゲートは開いた。
5時40分にバスはしっかり来た。
警備員さんの「満員だと止まらずに通り過ぎちゃうよ」という言葉にビビッてはいたが、なんてことはない、思った以上に空いていた。
前回もお世話になった広河原インフォメーションセンター。
トイレをしっかり借りて(とてもきれい)、コンパスで登山届を出してはいるが、あらためて登山届を出しながら職員さんに情報をもらう。
登山口からの樹林帯は道が荒れているから気を付けて。ということだった。
道迷いに不安はないかの確認に対しては、「大丈夫」と言われた。が、、、なんとも悩ましい所はあったような。
北岳に行くにはここで左に行って橋を渡る。
今回は、ここをスルーして、10分ちょい歩く。
右手に登山口が現れる。
センターの職員さんが少し前に周囲の藪を切り込んでくれたようだ。
歩き始めから急な坂です。
ロープを使うまでもないにしろ大変。
センターの職員さんが言っていた通り、けっこう倒木多く荒れています。
でも、険しいって感じは全くなく、さすが百名山だけあって歩きやすい。
橋を渡ると階段があります。まあ問題ないですね。
台風の影響などなんですかね。倒木多いです。
地盤が崩れやすいのもあるのかな。
かなり長いはしごありますが、注意して登れば大丈夫かな。
僕は高い所が苦手なので、行く先の方だけに集中するタイプ。
一部ではあるが、どっちかしらってとこがある。
ある程度歩くとピンクテープがあるので、ちょっとおかしいなと思い回りを見またしてもピンクテープなければ戻ることも大切。
勇気ある後戻りを。
樹林帯を抜けるとゴーロ帯に。
なんでこんなデカい岩がゴロゴロしているのって感じずにはいられない。
ここにでた瞬間、思うのはどっちに行くの?だった。
もしかしたら、岩にマーカーがあったのかもしれないが、分からんかった。
だから、とりあえずまっすぐ上ることにした僕だった。
樹林帯を抜けると展望は開け、北岳の雄姿を拝むことができる。
ズームすると小屋も見えた。
あそこに寒さに震えながら夜を過ごしたのは、ほんの2週間前。すでに懐かしい。
でも、ダウンパンツとダウンシューズは必ず買うと心に誓ったことは僕の胸にしっかり刻まれている。
ゴーロ帯を登っていけども、どっちの方向に行けばいいのか左右を確認していると、左手にピンクリボンが。おぉぉぉ~~~と思わず声が。
白凰峠までのゴーロ帯では、左方向に行けば良いってことを学んだ。
ここは登山道かという時には必ず登場してくれる、心強いリボンちゃん。
どっちだ?と遠くを見つめる。
遠くでリボンちゃんが僕をいざなってくれるではないか。
というように、どこかしらピンクテープが道しるべになってくれているので、広い場所にでたら全体を見渡してみよう。
このハイマツの中に登山道があったりするから気を付けて。
分かりにくいところはあるよね。
ゴーロ帯後半に気づいたのだが、うっすら岩にマーキングがあった。
もしかしたら、最初からあったのかもしれない。色が薄いから分かりにくい。
ぜひ、農鳥のマーキングを見習ってほしいものだ。
このハイマツの中に入って行こうとはなかなか思わんわな。
左側が開けているから、そっちに行きそうになる。
こんな感じにこっそっとある。
左はゴーロ帯が続いている。
しっかりした人は大丈夫とは思うけど、注意して歩こう。
展望はないので、写真だけパシャリ。
白鳳峠から歩いていると、すれ違ったお兄さんに
「天気最高っすね、甲斐駒がやばいことになってますよ」
と言われ、期待に胸を膨らまる。
雲海の上にそびえる甲斐駒ヶ岳がかっこいい。
やっぱり、ちょっとボケてるな。
それでも、かっこよさは伝わる。
登ってきた道を振り返る。
岩とハイマツ。登山道はやっぱり分からん。
とにかく上りでは左へと僕は覚えた。
素晴らしい景色だね。
このあたりにくると色づいた木々があり、なんとなく得した気分になる。
しかし、写真を見ても分かる通り、太陽光が少なくなってきている。
ガスってきている。
高嶺の頂上は雲の中かもしれませんね~泪
高嶺て前は岩登りが続く。
ここらで、ストックをバックに戻してもいいかも。
岩登りはそれほど難しくはない。
山に登っている人なら問題ないだろう。
華やかではないが悪くない。
高嶺は真っ白かな~
やっぱり何も見えなくなった。
晴れていたら、かなり良い景色だろうけどさ。残念。
真っ白い中を地蔵岳へ向かう
青空は消え去り、山の上を歩いているのかさへ分かりまへん。
岩が白くなり、登山道の地面も海の砂のようになってきた。
地蔵岳が近づいてきている雰囲気だ。
ガスってなければ、どんな景色が待っていたのだろう。
すれ違ったお兄さんが僕に
「今日はずっとこんな感じなんですかね?」
と聞いてきた。
この時、時間はもうお昼前。
「夕方まではこんな感じかもしれませんね」
と答えると、
「ショックです」
と。気持ちはとても分かる。
一瞬、あの急な岩を登っていくのかと怯んだ。
当たり前だが、しっかり巻き道があった。
赤抜沢の頭への案内だ。
1人で不安な僕はホッとする。だったら1人で山に行くなよって話ではある。
赤抜沢の頭到着。
何も見えませんので、スルーです。
ここからは地蔵岳はもう目と鼻の先。
オベリスクが見えん。
カメラのテクモ天気も味方してくれない写真の見本。
もうちょい近づいてみたが、オベリスクはモザイクかかっているよう。
ガスの中にある地蔵岳頂上の雰囲気はなんとも言えない異質感が漂っていた。
悪くない。
お地蔵さんたちも、こう真っ白だと
「試練じゃ~」
と修行してる感がでるから不思議だ。
もし、ここに一人きりなら、なんとなく怖くなるかもしれない。
いつも独り占めを喜ぶが、今日は誰かいてくれて良かった。
オベリスクに近づくと、青空が。
早くカメラの電源をいれなきゃ、焦る。
ガスが切れた。カシャ。
近く過ぎてオベリスクかなんか分からんです。
「これがオベリスクですよ」
って言われないと、ただの尖った岩にしか見えない。
しかし、青空が見えたのわずかな瞬間だけだった。体感的には10秒くらい。
この後、1時間くらい待ったが、もう青空が見えることはなかった。じゃんねん。
待っている間の自撮り
この時、お昼の12時くらい。
地蔵岳から小屋までは1時間。まだ早い。
だから、晴れるのを待つことにした。でも、暇。
だったら、自撮リストとしてはやすしかない。
と張り切りました。
さきほども言いましたが、この後晴れることはありませんでした。
ガスの中のオベリスクに向かっている感がでているから好き。
まわりの枯れて木々が異星感をだしているのが良くないですか?
鳳凰小屋へ向かう
岩にもこの通り。
砂浜のように足をとられる。
見た目以上の急坂。下りは悪くないが、上りはゾッとする。
雪山を歩くような感じではあったな。
流木みたいなのがあり、荒涼とした雰囲気を醸す。
どっちにいけばいいか、ここでも迷う。
もう少し歩くと、
樹林帯に入っていく道をみつけた。
この道を下っていく。
明日の朝、地蔵岳リベンジを狙っていたから、ヘッデンでも歩けるように覚えておこうと慎重に行く。
鳳凰小屋
鳳凰小屋到着。ギターの音色が響いている。
受付を終え、僕の寝床へ。
シーツはないから、シュラフカバーと枕用にタオルを持ってくるようにであった。
あとはトイレの便座ようのアルコール消毒ね。
2時くらいに着いてしまったので、時間を持て余してしまった。
こんな時は昼寝。
部屋は2段ベッドのような造りになっている。明かりは少なく薄暗い。
コロナの影響で談話室みたいなところも使えず、えらい暇だった。
こういう時、フレンドリーな人なら他のハイカーたちと盛り上がったりするんだろうけど、僕はイマイチ苦手なタイプ。
目が覚めても、ごはんまで時間があったから、ビールだす。
晩ごはんのカレーライス。
鳳凰小屋での晩ごはんはビックリした。
けっこうな密な中での食事のせいか、みんな飲むようにカレーを食べていた。
アッという間の時間。
まあ、こんなもんか。
晩ごはんを食べたら、やることもなく。
8時くらいには寝ることにした。
後半につづく