【一人登山】陣馬山から高尾山まで縦走してきた
東京の都心からもアクセスも良く、頂上に馬がいる山、それが陣馬山。正直、「都心近郊から行ける山」なんてと思っていたし、登山本を読んでて、あの馬のモニュメントが写っているだけで、なんか山というより公園的なものを想像し、足が向かなかった。が、しかし
陣馬山からの景色はすごかったのだ
雪をまとった富士山の美しさ、遠くは南アルプスや相模湾も見渡せ、そして東京の街並みの先にはスカイツリーが見える。
他にも、丹沢、奥多摩、秩父と言い出すときりがないくらいの山々が周りを取り囲んでいる。
いきなりですが、陣馬山からの景色をご覧ください。
富士山ってほんと左右対称なのね。これ神様のなせる技よね。丹沢、奥多摩でも富士山は見てたけど、こんなにきれいと思ったことはなかったね。頂上には、僕と知らないおじさんと2人しかいなかったんだけど、2人で「すごい、すごい」と興奮。ほかにも、富士山を中心とし、
奥多摩方面も、ほらこの通り。360度の展望に興奮してた。
まさに陣場ブルー!
山の中は段々と寒くなってくるけど、そのぶん美しさは増していくのかもしれない。
日時
2020年12月15日(火曜日)
アクセス
高尾駅北口にバス停があり、1番から陣馬高原下行に乗る。(7時18分が始発)
※北口と南口の上がる階段が異なるので注意が必要。北口はホーム下り側端っこにあった。ホーム出て左側に行くとバスの1番乗り場がある。
※駅前にはファミマとセブンイレブンがある、ここでもごはんやら行動職買えるよ。
登山口まで
高尾駅にAM6時45分くらいに着いた。まだ辺りは真っ暗、そしてむちゃくちゃ寒い。町中でこの寒さなら、山の中はどうなるのだろうと少し不安になる。
バス停の場所を確認。改札出て左のほうに行くとバス停があった。まだ、バスが来るまで30分以上ある。スマホで高尾の気温をチェックすると、マイナス3度。ゲゲゲ。このまま待っていたら凍えてしまう。ということでセブンイレブンに一時的に避難。しばらく、何を買うを訳でもなく暖をとるためにぼんやり商品を眺め、ミルクティを買い、改めてバス停に向かう。
バス停に着くと、さっきまで人がいなかったが、何人か先客がいた。僕もその列に並び、バスを待った。
防寒として持ってきていたダウンを着こむとそれほど寒くはなくなった。やっぱり、山に行く時のウェア選びは重要だということを、バス停ですでに感じていたわたくし。
そのうちバスが来た。乗客は僕を含めて8人だった。そのうちの5人はグループで登る様子だった。バスが走り出すると、だんだんと空が明るくなってきた。バスの中からでも、朝日が照らす空は抜群に美しかった。
40分ほど、バスに揺られて陣馬高原下に到着。バス停にしっかりトイレもあるので安心。
初めて来た僕は、バスの運ちゃんに登山口までの道のりについて教えてもらった。すると、運ちゃんの口から、
「陣馬新道の登山道は橋が崩落していて通れないよ。和田峠まで舗装路を通っていかないといけないよ」
と言われた。陣馬山までのコースを良く分かっていない僕は、登る前に教えてもらって良かったと喜んだ。でも、よくよく調べてみると、ずいぶんな遠回りなコースで、コースタイムがとても伸びてしまうことが分かった。
男性ハイカーに「寒いですね」と言葉をかけると、「そうですね。でもこれからは霜もおりてバリバリになってもっと寒いし、滑るようになりますよ」と教えてくれた。何度も陣馬山に登っているような感じであった。僕はさっさとダウンを脱ぎ、「お先に」と声をかけ登山口に向かった。
陣馬山新道登山口に着くと、やっぱり
と、登山口入り口に掲示してあった。ブログにアップするための写真を撮りながら、どうしたものかと迷っていると、さきほど言葉を交わした男性ハイカーがすごいスピードで歩いてきて、躊躇することなく陣馬新道へ入っていった。それを見た僕はこの時を逃してはなるものかと、すかさずその男性に
「ここ通れるんですか?」
と声を掛けた。
「橋の横を簡単に抜けれますよ」
と優しく教えてくれた。
それを聞いた僕は、安心して陣馬新道に入って行った。
登山開始
登山口から陣馬山へ
5分も歩かないうちに、その崩落している橋に着いた。
確かに橋は壊れていた。が、右側の迂回すれば、問題なく登山道に復帰することができた。沢も、水が増えた時は分からないが、この時は水も少なくあまりにも呆気なく渡れ、なぜ通行禁止しているのか分からないくらいだった。
あの男性ハイカーと会わなかったら、和田峠まで歩いていたかもしれない。ラッキーだった。
樹林帯を歩いていると、太陽の光がだんだんと照らし暑くなってきた。汗が噴き出る前にフリースも脱いだ。最近、雪山の本を読んでおり、それらには必ず汗のかいて、それが冷えるのがまずいということが書いてある。それに倣ったのだ。
道はしっかりしていて、滑落しそうな危うい場所はなく気軽に登れた。僕は高度感を感じるところは好きなのだが、足元が危うい場所はゾッとしてしまう。山人間としてはイマイチなタイプなのだ。残念。
夜の間に粉雪が降ったのかもしれない。この時には、歩いていると寒さは全く感じず暑いくらいだ。1時間くらい上ると頂上に着いた。
登頂し思わずお馬さんに抱きついた。三脚で適当に撮っているから、写真が曲がっているのもご愛敬。
パノラマだと写真に妙なグラデーションができてしまった。ダウンを着込み、もうお上りさんのように(確かに上っているし)写真を撮ってしまった。
陣馬山の頂上は期待以上だった。東京から見える富士山はここが一番美しく見えるのではないだろうか。きっとそうだと思う。
この場を去りたくなかったが、景信山へ向かった。
陣馬山から景信山へ
景信山へ。僕好みの道。陣馬山から景信山もあまりアップダウンがなく、気持ちよく歩くことができる。
右側には富士山がずっと見えているし、とても贅沢な山歩きになる。空と稜線が彫刻刀で削ったようにくっきりしていたのだけど、僕のカメラでは表現できていないね。
景信山に到着。
景信山は「鬼滅の刃」の霞柱時透無一郎の出生地ということを知ってる?僕は読んだことないのだけど、ムスコッチもママサンも大好きだから、小耳には挟んでいた。なんと、かわいらしい無一郎がお出迎えしてくれた。
無一郎のアップ。余計なことだが、これはプレミアムな鬼滅の刃最終巻についていたやつではないのだろうか。
景信山頂上には景信茶屋があり、ベンチとテーブルが景色の良いところに陣取っている。僕がいる時は平日のためか閉まっていた。帰ってから調べると、土日しか営業していないようだ。人も少なく大胆にテーブルを使ってごはんを食べた。今日のランチはココイチカレー。これはおいしい。ココイチで食べているのと変わらない気がしたけど、ヤマジックかしら。
山とともにココイチカレー。これも、ある意味絶景。カレーライスってスパイスのせいか、体も温まるし、食べやすいし、山飯の中で一番好き。
陣馬山では、あんなにきれいに見えていた富士山なのに、雲に隠れだした。雲に隠れた富士山をバックに記念撮影していた山ガールたちが微笑ましい。おじさん丸出し。
富士山と相模湖も見える。景信山から相模湖のほうへ抜ける道もあるようだった。相模湖に遊びに来て、景信山に登る人たちも多いのかしら。なんかいいよね。山登った後、ホテルや温泉宿に泊まってゆっくりする旅っていいよね。
景信山からの景色も最高だった。気持ちが良すぎて、予想以上にのんびりしてしまった。太陽と雲と山と海と。お邪魔させていただいているという気持ちを忘れないようにしなければね。
景信山から高尾山へ
道中、小仏峠を越えるというようになっているけど、小仏峠の場所はよく分からなかった。狸の置物があるらしいのだけど、なんか見たような見てないような。中央道では小仏トンネル渋滞ってのを耳にする。このあたりの下にトンネルがあるのだろうか。気になる。写真は小仏峠あたりの休憩場所。ベンチもありゆっくりできる。陣馬山から高尾山への途中、こういった休む場所が少なからずあるのは登山客に優しい。
ここは小仏の城山茶屋だったかな。ここでもなめこ汁は人気のようだ。なめこが採れるんだろうね。ここは平日だけどやっていたような気がした。サラッと通り過ぎちゃった。
城山茶屋には天狗のオブジェが守り神のように僕らをにらみつけている。「ごみは持ってかえれよ~」とでも言っているのだろう。このへんは天狗伝説でもあるのだろうな。高尾山の薬王院にも烏天狗いたし。
そうこしているうちに高尾山に到着。人多ぉ~~ぃ。平日にもかかわらず、けっこうな人出であった。勝手なことを言わせてもらうと、自分が登山する人になっている時って、ただ観光している人がたくさんいる場所って苦手になる。不思議、登山する人になっていない時は気にならないのに。
高尾山から高尾山口駅へ
薬王院に少しよって、6号道を通って下山した。やっぱり人が多い。さっさと下ってしまおう。
ケーブルカーが見えた。いよいよ駅も近い。
駅併設の極楽湯。ここは登山客に優しい温泉だった。登山靴用の下駄箱、ザック用のロッカーと山登った後、気持ちよくお風呂に入ってもらおうという優しさを感じた。
これで、本日の陣馬山から高尾山までの山歩き終了。
※詳しいコースについてはヤマレコを参照にしてください。
あとがき
朝の陣馬山の景色に尽きる。振り返ってみると、あれが気分的にピークだった。陣馬山から高尾山の縦走路も整備されていて、とても気持ちいい道だった。いまさらながら、もっと早く来てれば良かった。なんてことは思わないけど、いい道だ。
ここならムスコッチと歩いても楽しく行けそう。誘ってみよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。