【2021一人登山①】2021年スタートは東京で一番高い場所である雲取山に行ってきた
2021年ようやく山に行くことができた。選んだ山は、
雲取山 (2017m)
日本百名山、東京都最高峰、炭次郎の出生地かも、など数々の栄光を背負っている山である。2021年スタートには言うことはない。
今回、気づいたのであるが、僕は山登りに対して自分の力を過信しているところがある。なぜだろう?決して体力、筋力があるわけでもなく、経験値が高いわけでもなく、しかも50手前なのに。。。不思議だ。この過信は山には命取りになるから気を付けよう。ゴルゴ13も臆病だからこそ生き残ってこれたのだ、比べるなって話ではあるが。
何が言いたいか、そう、かなり疲れたってことだ。考えてみれば、スタートである鴨沢のバス停から雲取山の頂上までは約1500mの標高差がある。途中、七ツ石山を経由することもあり、上り累計は3000mに達する。しかも、歩行距離は25km近くにも。
今回の雲取山登山は、楽しむというより、修行、訓練、トレーニング、自分探しに近いものであった、、、ほろ苦スタート。
アクセス
往路
JR奥多摩駅から7時発の西鴨沢行バスに乗り、鴨沢BS下車。だいたい35分くらいかかります。
復路
その逆ですが、鴨沢BSから奥多摩往きのバスは少ないので注意が必要です。バスに間に合うように急ぐと思わぬ事故に遭遇するかもしれないので、くれぐれも余裕を持った計画を、僕が言うなって話ではありますが。。。一応、バスの時間貼っておきます。17時台のバスがあればいいなって思わずにはいられない。
持っていった食べ物
お昼ご飯として、カップうどん、おにぎり2つ。
行動食としてナッツ&ドライフルーツ、ドーナツ。
寒いから、何か作ろうって気はおきないだろうってのと、買ったばかりの山専用ボトルを使ってみたいという思いが本日の食料にあれわれている。
ナッツ&ドライフルーツは行動食としていいと思う。軽いし、食べやすいし、甘さが体に染みわたる感じがある。ドーナツには染みわたる感じがなかったな~。個人的な意見ですが。
服装
1月の2000mということで服装は慎重に選ぶ必要がある。天気予報によると、気温は氷点下、風速は15mくらいになるとあるだけに、凍らないようにしないと。
というわけで、
アンダーシャツ
長そでシャツ
化繊ジャケット
柔らかめのハードシェル
下着
タイツ
防風パンツ
靴は冬用、手袋は布の普通の手袋、靴下は冬用の厚めのもの。
歩いている時は暑くなり汗をかくので、ジャケットは脱いだ。頂上も思ったほど寒くはなく、ジャケットを着ないままだった。けど長居はできない、やっぱ寒いので。
山歩き
最初にも述べたかどうか忘れたが、僕の足では雲取山日帰りは休憩抜きで8時間はみておく必要があった。7時半出発だから、休憩なしでも15時半にはなる。
帰りのバスの時間が16時03分。
ゆっくりすることもなく行って帰ってきた。何が言いたいかってのは、バテ気味と急ぎで写真を撮る余裕がなかったってことを言いたいのだ。なんとなく、雰囲気が分かれば程度なんで、そこんとこよろしく。
鬼滅の刃
出発してしばらくは舗装路を歩くよ、鬼滅の刃での町おこしのぼりが。ここから登山口まで舗装路を進む。僕は鬼滅の刃を読んでいないが、カミサンとムスコッチはちょいちょい僕の分からない柱の話をしている。
鬼滅の刃ポスト。全集中して、登山届をださねば。 申し訳ない程度の鬼滅の刃アピール。
七ツ石山
往きでは七ツ石山を経由した。七ツ石山は標高1757m。展望も良く、富士山、その手前に大菩薩嶺、遠くに南アルプスも見える。
これが七ツ石山頂上の手前にある小屋。宿泊もテント泊も可能である。ここで少しだけ小休憩をとった。小屋の人らしい方から「こんにちは」とあいさつをされた。「山小屋の人ってのは、無愛想が当たり前、それが山男じゃ。覚えとけ~~」という先入観を持つ僕は少しだけ驚いた。もしかしたら、最近の山男はフレンドリーなのかもしれない、時代とともに山男も変わっていかなければ、今の若い人たちに山男を引き継ぐものが生まれてこないのかもしれない。山男にとっても厳しい時代である。
これは、小屋の手前にある、七ツ石神社。小さい神社である。僕のマイブームに神様をつなぐというものがあり、しっかりお参りする。お賽銭はたいした事ありませんが、何か?
雪が残る頂上についた。遠くに見えるのは大菩薩かな。いや違うな近すぎる。
木の間から見える山がゴールの雲取山。七ツ石山から見た時は、遠く感じるけどすぐに着くだろうと軽くみていた。けっこう、まだ体力的にも余裕があったしね。
七ツ石山から雲取山
七ツ石山からの一度下って、そこからのまた上って。そしてさらに、急登もあってと。簡単には頂上まで行かすことがわけにはいかないよという雲取山の意思を感じさせられる道中だった。
石尾根。鷹ノ巣山からずっと続いている尾根道。いや、奥多摩駅近くまで続いているのかな。この道はとても気持ちがいい。夏に歩いたことはないけど、夏は木に葉が鬱蒼と茂って展望が望めないのではないかな。冬は風が強いし寒いし、葉が落ちた秋が一番いいような気がする。
時期的に人は少なかった。前方に黄色いニット帽をかぶった女性が歩いているのが見えた。彼女もゆっくりしたペースのように見えた。しかし、距離はいっこうに縮まらないから、僕のペースも相当ゆっくりとしたものだったに違いない。
先に見える上り坂。こうやって見ると、穏やかに見えるね。七ツ石からの最初の難関である上り返しかな。こうやって、雲取山まで「お前は、雲取山へ登る資格があるのか?」と問いかけられているような試練が待っている。まあ、元気な人にはそんな声は聞こえてこないと思いますが、あはは。
時々、立ち止まっては山並みを望む。いつも以上に、山を愛でる時間はありませんでした、とほほ。しかし、天気がいい。富士山もしっかり見えたし。
ヘリポートに到着。素通りしかけたけど、あれっと気づき、少し戻ってパシャリ。
遠くに見えるのが七ツ石山。下って上って、すこし平地で、そしてさらに上っているのがよく分かる。この急登を上りきった時には、もう僕の足は思うように動かない。僕の残り少ない体力は足の裏から土の中に吸い取られているようだ。こんな時、どうするか?そう、顔だけは笑っておくのさ。「もうムリ~」なんて言いながらも顔だけは笑っていると、なんとか前に進むことができるもんさ。
頂上が近づいた来た。この時、ずっと前を歩いていた黄色のニット帽をかぶった彼女を抜いてしまっていた。僕がスピードが速くなったわけではなく、彼女が立ち止まったからだ。その時は、ただ休憩しているものとばかり思っていた。下山後、バス停で一緒になったので、少し話をしたところ、靴擦れをしてしまい登頂せず下山したとのことだった。よくよく、話を聞くと、1年ぶりの登山ということだった。「えっ」と思わず言ってしまっていた。1年ぶりに女の子が1人で登るにしては、雲取山は渋すぎる。しかも日帰りで。まあ、おじさんの余計な世話ですが。
最後の軽い上り。頑張れ俺。
雲取山頂上
頂上は独り占めできた。その代わり、写真を頼む人もいない。三脚もない僕は、小石でカメラの角度を調整して記念撮影をした。悪くない写真が撮れたのではないかな。
山の名前をチェック。いつまでたっても覚えることがない山々の名前が連なる。
三角点と、本日デビューを飾ったローバーの冬用の登山靴。靴の中での足の安定感は半端ない。あれだけ歩いたにもかかわらず、足の裏にマメができることはなかった。靴によって足への負担は変わることを知った。靴はいいもの選んだほうがいいよ。
避難小屋。中に入ると、一人シュラフに入って横になっている人がいた。現在は、コロナ感染対策のため、緊急時以外の利用は控えるようとのことであった。
ここで、帰りのバスの時間の確認をすると、14:44、16:03、1:38の3本がある。この時、すでに12:40。2時間で行けるのは難しいから、14:44は諦める。残るは2本。18:38となると、バス停で「そして僕は途方に暮れる」を歌いたくなるほど待つことになる。となると、16:03に間に合わせるしかない。5時間かかって上ってきたところを3時間ちょっとで下らないといけない。頑張るしかない。
雲取山から下山
じつはとっても急いでいたの写真はほぼ撮っていない。上りの足は残っていなかったが、下りが強い僕はほぼ小走りで行くことができた。結局、15:30にはバス停に着いた。七ツ石山を経て下るつもりであったが、上る元気はほとんど残っていなかった僕は巻き道を選んだ。これが良かった。雪は少し残っているものの、安全でかつアップダウンがなかった。鴨沢BSに戻るなら、巻き道を選んだほうがいい。
一部にちょいと雪が多い場所があるが、この日は靴でまったく問題なく歩くことができた。
そのほかの風景
上り始めあたりにお猿さんがいた。帰りはいなかったから、時間帯によるのかな。
これが七ツ石山の上り返し。意外と曲者なのである。
アフター登山
奥多摩駅から歩いておよそ10分のところにある「もえぎの湯」に寄って帰った。もえぎの湯に行く道中でも、他の登山者に抜かれてしまう。今日は抜かれてばかりだった。この時期の登山者は強者ぞろいなのではなかろうか。
簡単に紹介すると、駅から国道411(バスが通る道)にでて左に行くと看板がでています。850円。露天風呂もあり、登山後に入るのにとってもいいですよ。
子連れ指数
☆★★★★ (星1つ)
小学生の子どもを連れて登る山ではないと思いましたね。どんなに近くても、1500mくらいは上りますから。七ツ石山くらいまでなら、猿に会えるかもしれないし、水場が凍っているしで楽しく登れるかもしれないけど。でも、まあ、他の山を選ぶな。
感想
なんとか登頂できたけど、僕が一人で登るには無理めな計画だったかな。前回から、期間が空いていたこともあり、どこかで足を慣らしてからのほうが良かったのかもしれない。最初にも書いたが、実力不足のため、登山を楽しんだという感じではなく、トレーニング的なものになってしまった。でも、今年もいけるという自信にはつながった。そう考えると、2021年スタートにはもってこいだったかもしれない。
①自分の実力を踏まえた計画をしっかり立てる
②2020年よりも実力は上がっている
ということを気づいたから。
そうそう、時間がなさ過ぎて、カップ麺を食べることができず。山専用ボトルの実力を感じることがない登山となってしまった。残念。
2021年も登った山の記事を書いていこうと思いますので、よろしければお付き合いいただけたら嬉しいです。