山ごはん家ごはんどっちも好き

50歳目前いきなり山の沼にはまりだした記録。ほかにも、ごはんや旅やDIYのこと書いていくつもり。

【2021一人登山③】雪の赤城山に登ってきた ーアクセスの方法に翻弄されたが雪山歩きはとても楽しいー

雪山というのは、ギリギリまでどこの山に登ろうか迷います。なぜなら、天気しだいで途轍もなく危険な山と化す可能性があるからです。しかも僕は、雪山ビギナー、かつ車がないので公共交通機関利用。行く山は限られます。

 

結局、「天気とくらす」を見ながら、長野、福島方面は風が強すぎる予報がでているから、耐風姿勢を知らない僕はすぐに選択肢から外しました。50手前の男が風に飛ばされたなんてなったら家族が恥ずかしい思いをしてしまいますからね。一人で山に行くのを許してくれている家族に恥をかかすようなことだけはしたくありませんよね。

 

雪山ビギナーでも登りやすく、かつ公共交通機関を利用できる山として、僕のお眼鏡にかなったのが、

 

赤城山(1828m)

 

群馬県前橋市からバスで行くことができますが、アクセスにけっこう四苦八苦しました。それでも、赤城山は雪山ビギナーも優しく包み込んでくれるような山でした。楽しかったです。北横岳に行った経験から、少し遊んだりする余裕もできましたし。

でも、バスで行くなら土日に行く、もしくは自家用車で行くことをおススメします。いやいや、ほんと時間がかかりましたから。

 

 

 

赤城山への行き方

 

2月4日(木)、平日の休みに行きました。

赤城山前橋駅から関越バスを利用します。11月4日から冬用の時刻表になり、平日は赤城山への直行バスがないので注意が必要です。土日はありますよ

するとですね、前橋駅発のバスが、午前中は7時32分か10時35分の便しかないのです。しかも、都心からは7時32分は始発に乗っても間に合わないという有様なんですね。参りましたね。

 

往路

6時58分新宿発 湘南新宿ライン⇒高崎着8時51分⇒両毛線前橋へ

9時半には前橋に着いたので、10時35分のバスまで1時間ありまして、マクドナルドでお茶しました。

バスは富士見平温泉行で終点まで行き、赤城山ビジターセンター行に乗り替えます。赤城広場BSで降ります。11時55分着です。5時間の長旅になりました。

 

復路

17時17分赤城ビジターセンター発が最終になります。これに乗り遅れたら大変なことになるので注意が必要ですからね。

 

赤城山に登る

 

前橋駅から赤城広場BSまで乗客は僕一人でした。そのせいか、運転手さんの「出発します」の声に思わず「よろしくお願いします」と返事をせずにはいられませんでした。

 

f:id:ritaril:20210206062126j:plain

 

これが赤城広場前のバス停です。ここでUターンしてビジターセンターに向かいます。向かいにトイレがあります。

 

f:id:ritaril:20210206062142j:plain

 

便座は冷たいので気を引き締めて座ってください。

バス停から1キロ程度は、舗装路を歩いていきます。左手には、結氷した大沼があります。平日の寒い中にもかかわらず、ワカサギ釣りに興じている釣りジャンキーな人々がいます。

 

f:id:ritaril:20210206062157j:plain

 

遠くに見えるのがそのジャンキーたちです。

 

上り

 

f:id:ritaril:20210206062212j:plain

 

登山口にでました。雪はそれほど多くありませんので、アイゼンを履かずに登っていきました。雪山ど素人にかかわらず、この程度の雪でアイゼンを履いてなるものかというつまらんプライドが働いていたのかもしれません。というか、僕は、どういった状態でアイゼンを履けばいいのか、初心者のため分かっていないってのもあります。

 

f:id:ritaril:20210206062227j:plain

 

だんだん雪も増えてきたので、そろそろアイゼンでも履いてやるか、なんてツンデレ系な気持ちでアイゼンを装着しました。ここで思ったのが、もっと早く履けば良かったです。履いたほうがずいぶん楽に歩くことができました。何事も素直で謙虚になることが大切です。

 

f:id:ritaril:20210206062242j:plain

 

雲が増えてきて嫌な気持ちになります。天気予報は、もう少し遅い時間から雲が増えてくると言っていたのに、山の天気とはなんとも移り気なものですから、「女心と秋の空」とはうまいことを言ったものです。あっ、それは秋の空か、山は関係ありませんでした。

 

f:id:ritaril:20210206062257j:plain

 

雪庇です。パイセンのハイカーブログを徘徊すると、「雪庇には気をつけろ」「雪庇に近寄るな」「雪庇が育っている」など書かれており、雪庇に対する恐怖感がとてつもなく僕の中で育っていました。しかし、実際、目の前にすると「お~~、これが雪庇か~~」と興奮せずにはいられませんでした。もちろん、パイセンがに言われた通り近寄りませんでしたけど。

 

f:id:ritaril:20210206062312j:plain

 

上りの途中までは、まだまだ青空が見えていました。

 

f:id:ritaril:20210206062327j:plain

 

霧氷は見れないと思っていましたが、うっすらと木が凍っていました。「お~~~、霧氷ではないか」とここでも興奮しました。雪山ビギナーを興奮させるのは、とても簡単なんですね。

 

f:id:ritaril:20210206062344j:plain

 

稜線に出ました。黒檜山と駒ヶ岳の分岐を左に進む道です。もうゴールは目の前です。

 

f:id:ritaril:20210206062400j:plain

 

赤城山に到着でございます。まだ、この時は近くの山は見えていましたね。雲行きがとても怪しいので絶景スポットへ。

 

絶景スポット

 

f:id:ritaril:20210206062430j:plain

 

絶景スポットの真価を感じることはできませんでした。怪しい雲が、絶景を隠してしまったのです。でも、写真は撮ります。

 

f:id:ritaril:20210206062415j:plain

 

カメラセンス、技術がない僕にとっての強い味方である太陽様をも雲が隠してしまったので、くら~くて、映えない写真を撮ることがしかできませんでした。

 

f:id:ritaril:20210206062445j:plain

 

ちょっとこれはいい感じの写真です。山の同定はまったくできていません。遠くの山を真っ白く包むガスがこちらに近づいてくるのが分かります。駒ケ岳への道を急ぎました。

 

黒檜山大神

 

f:id:ritaril:20210206062516j:plain

 

見ての通り、鳥居に着いた時は辺りは真っ白です。ここで、立ち止まり神様に相談します。稜線を進むか下るかの。初めての山、ガスガス、一人、バスの時間などを考え、頂上でご飯を食べて下山することに決めました。

 

 頂上でそば食べる

 

f:id:ritaril:20210206062602j:plain

 

頂上は貸し切り状態で、セルフ撮りし放題でした。

 

f:id:ritaril:20210206062546j:plain

 

これはセブン印の鴨そばです。前にも書きましたが、ラーメンに比べて、汁を飲み干しやすいので割とヘビロです。

 

下り

 

f:id:ritaril:20210206062619j:plain

 

もう、そばにある木々たちだけしか見えません。でも、この木々たちが風を遮ってくれるので感謝です。

 

f:id:ritaril:20210206062635j:plain

f:id:ritaril:20210206062651j:plain

 

神社や大沼も見えてきました。ジャンキーたちは家路についたようです。

 

f:id:ritaril:20210206062707j:plain

f:id:ritaril:20210206062723j:plain

 

おじさんでも、体力がまだ余っている程度しか歩いていないので、ツボ足の練習をします。年甲斐もなく、まわりに人がいないことをいいことにはしゃぎまくっています。

 

f:id:ritaril:20210206062737j:plain

 

無事下山しました。黒檜山を眺めると、頂上はガスガスガスです。天気を回復を待たなくて良かったです。

 

下山後

 

f:id:ritaril:20210206062749j:plain

f:id:ritaril:20210206062804j:plain

 

とてもゆっくり下山したのですが、この時点でまだ15時半くらいです。アイゼンを履いたままブラブラします。当たり前ですが、アイスバーンの上でもアイゼン履いていれば滑りません。感動しました。

 

ビジターセンター

 

ブラブラしていても時間が余ったので、ビジターセンターでヌクヌクして待とうと思ったのですが、

 

f:id:ritaril:20210206062819j:plain

f:id:ritaril:20210206062834j:plain

 

閉館していました。これは注意が必要です。まだ、30分以上あります。外にあるベンチで待つだけです。バックに入れていた紅茶花伝を飲もうと取り出すと、シャーベット状になっていました。やっぱ寒いんだわ。

 

 

子連れ指数

☆☆☆☆★ (星4つ)

 

コースタイム、標高、距離などを考えると、子連れでも楽しいだろうなということが想像できます。夏は暑そうなので、春や秋に来るといいかもしれませんね。もちろん、車で。

 

感想

 

今回は天気に恵まれず、赤城山の本気の展望を眺めることはできませんでしたが、雪山を歩く練習という意味ではとても楽しい山歩きになりました。

公共交通機関を使っての都心からのアクセスは4~5時間かかりますので、山を歩く時間を考えると、移動時間長いと思わずにはいられませんでした。早く、自家用車で行けるようになりたいものです。