【2021一人登山⑦】 丹沢縦走する(大倉BS蛭ヶ岳ピストン) ー27キロの山歩きはきっと夏のアルプスにつながるはずさー
前回の天城山が若干消化不良だった僕はすぐに次の山行計画を始めた。計画を立てる前に、なぜ消化不良だったのかを再度確認する。そうしなければ、また繰り返す。
【天城山が消化不良だった理由】
・展望がほぼなかった
・コースが短かった
・稜線を歩くというコースではなかった
・カップラーメンを食べた
・都心から遠いわりに意外に・・・
というようなことが思いつく。だから、これと反対の山を選べば、消化不良は解消され、すっきり爽やかオロナミンCになるわけだ。
・展望が開けてて
・コースが長く
・稜線を歩けて
・カップラーメンは食べず
・都心から近いわりには絶景拝める
という山はどこだ!!!!!
あっ、あった。こんな条件がそろっている山は、大人気のあの山しかない。そう、
丹沢山塊
今まで、ヤビツ峠から塔ノ岳に上り大倉に下山するという縦走。
西丹沢ビジターセンターから檜洞丸を目指す周回コース。
と2度丹沢を訪れている。どちらも、最高の山歩きとなった。つまり、丹沢とはかなり相性がいいのだ。
前回の消化不良をすっきりさせるために、がっつり歩けるコースに決めた。
大倉登山口から塔ノ岳、丹沢山、そして最高峰蛭ヶ岳までのピストンコースだ。
それでは、そのコースの概要をざっとご覧あれ。
日時・コース
令和3年3月16日(火) 晴れ (風は強め)
天気と暮らすは風強いから登山日和Cであった。
地図ではまったくがっつり歩く感が伝わらないのであるが、27キロを歩く山行になるのだ。今までで最も長い距離を歩く。あのバテバテになった雲取山でさへ、25キロだったことを考えると、心してかからなければならないことは間違いなし。さあ、スタートだ。
※カメラを修理にだしているためスマホでの撮影になった。ボケボケなのはご了承くださいまし。
山に登る
塔ノ岳へ
まだ太陽が昇る前、5時15分に駐車場を出発した。そうそう、駐車場は大倉バス停前に平日なら1日最高500円で停めることができるところがあるよ。空の色が変わってくるのがいい~。
歩くこと15分ほどで登山口に。
塔ノ岳まで7キロ、緩やかな上りが続く大蔵尾根、通称バカ尾根と呼ばれているのは、あまりにも有名。7キロ延々登り続ける尾根で、「バカにできない尾根だぞ」からきている名前のようだ。誰がバカにできるものか、特に下り、年老いた僕は膝をやられたんだぞ、その気持ちが分かるか、この野郎(涙)誰に怒ってる?
太陽が顔をだす、しっかり本日の登山の無事を祈る。「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」。ちがうか。
朝日が木々を照らすピンボケ写真。ここまでボケると、もうツッコめない。
秦野の町も朝を迎えつつある。あの娘も僕と同じ気持ちよい朝を迎えられていたら、いいな。そんな娘おらんけど
丹沢から見る富士山は北側なので南側に比べると白さが際立つんだよね。富士山は雪をかぶっているほうが圧倒的に良い。と僕は思う候。
左側に相模湾が見える。丹沢は山の層が厚い。
海がキラキラ光ってる。
そうこうしているうちに、花立山荘に到着。ここのお汁粉がおいしいようだ。食べてはみたいけど、ケチだからこの先も食べることはないような気がする。
南アルプスだったはず。甲斐駒仙丈のはず。けっこう登っているが同定は今だ苦手分野なんだよね。もし違っても、南アルプスと思って眺めたら得した気分になるのは僕だけかしら??
正面に塔ノ岳が見えてきた。パラレルな木道が良い。
塔ノ岳到着。ここで上りの半分ですな。のんびりしてはいられますぬさきをいそぐでござる。と僕は簡単に記念撮影をしてまた歩き始めた。
塔ノ岳頂上にて
富士山が宙に浮いているようだった。
シワシワな僕と富士山。いよいよ生誕半世紀が近づいてきたし、皺はしゃーない。まあ、富士山に比べれば、まだまだヒヨッコ。
塔ノ岳から丹沢山へ(約2.6キロ)
山の上に小さく見えるあれはみやま山荘ではないかい。あれを目指して行くよ!
稜線歩きは気持ちがいい。丹沢は登山道が整備されていて、遠くまでで自分の行く道、来た道が見えるのが好き。
富士山はずっと僕のそばにいてくれるし。
ほら笠までかぶって、僕の気持ちを盛り上げてくれている。ありがと。
あれは檜洞丸歩いた時に通った、ゴーラ沢かな。なんとなく、自分の登山経験がつながって、深まっていく感じがして嬉しくなる。
丹沢山到着。ストックをそんなとこに置いていたのか。除ければ良かった。朝早く出発したかいがあり、この時まだ9時くらいだった。
丹沢山から蛭が岳へ(約3.2キロ)
手前に見えるのは偽ピークだったはず、その先に見えるのが蛭が岳。ずいぶん遠くにあるもんだ。
写真では分かりにくいけど、自分がこれから登る道がはっきりと見える。けっこうしんどそうやな。
ほいほい蛭が岳ロックオン。頂上の小屋が見えますね。それにしても空が青い。
蛭が岳と富士山の間に檜洞丸というスリーショット。いいな~
丹沢最高峰蛭ヶ岳。帽子が色褪せていますがお気になさらず。この時点で、13キロちょい歩いている。そして、これから来た道を戻ることになる。合計27キロ。
帰りは下りといえど、蛭ヶ岳から塔ノ岳まではアップダウンがかなりあるので、体力は削られるだろう。一応、ペースを上げずに体力を温存しているつもりであった。
蛭ヶ岳頂上
お手製のお弁当持参です。梅干し、唐揚げ、玉子焼きは最高のトリオだよな。最近はカップラーメンより弁当。カップラーメンは体に合わないようで、食べた後、身体がとっても重くなるのだ。
もうちょい暖かくなったら、やっぱ山の上でごはんを作りたいよね。
おやつは歌舞伎揚げ。甘じょっぱさがたまらない。そして、飲み物は超甘いミルクティー、疲れた体に染み渡る。疲れてなければ甘すぎておかしくないので注意。
最後に富士山に挨拶。頂上にかかる雲がぐちゃぐちゃしてるな。
下り
丹沢山まで3.3キロだって、やっぱし、なげーな。アムロいきまーす!
右から3番目くらいのひょっこり高いのが、塔ノ岳かな。あそこが中間点だ。頑張れ俺。
不動の峰の休憩所も急いでるのでスルー。
ほら見て、かなり下って、上り返しも半端ないのが分かるでしょ。行きは良い良い、帰りは怖い。いや行きもけっこう大変やったな。
上りで写真撮れなかったみやま山荘。カレーライスがおいしいみたい。これは本当にいつか食べたい。
できたばかりの階段を登るぞ。
ガスってきて富士山が見えなくなった。同時に風も強くなってきた。煽られてバランス崩すくらいに。15mくらいはあるよね、たぶん。
あともう少しで塔ノ岳だ。
着きました。尊仏山荘。遥か彼方に見えるのが蛭ヶ岳。あそこから帰ってきたなんて思うと感慨深い。ここから、大倉尾根、通称バカ尾根を淡々と7キロ下っていく。
歩きやすいのだが、階段が多いので、とうとう膝が痛くなってきた。ラスト2キロくらいはペースを上げることができず。一度抜いた人に追いつかれた、ちょっと恥ずかしい。
お疲れでした!!!
登山後記
最近は、身体がもうダメっだってくらい歩くのが好きなんだよね。なぜか分からないが、そのほうが心身とも元気になるの。僕が山を登る理由の1つが、登った後の気分。山の気がいいのかな、人に優しくなるし、ちょっとしたことに幸せを感じられるし、行動に勢いがでるしで悪いことがない。
丹沢は僕が言うまでもなく、歩いていて、とっても楽しい山。頑張ったぶん、しっかりお返しをいただける。檜洞丸で出会った方が、丹沢なら丹沢山から蛭ヶ岳の稜線が最高ですよって言われていて。山蛭が出る前に登りたかったんだよね。達成できてよかった。
3度も丹沢に来ているのに、いつも一人。今度は家族で行きたいものだ。