【2021親子登山①】武甲山に登る ー霧の樹林帯に生命の息吹を感じるー
ことし初めての父子で山歩き。ことしはいくつの山を一緒に歩くことができるのだろうか。父はとても楽しみである。
何があったのか分からないが、子のほうから
「山に行きたい」
と言ってきた。理由を聞くと、体力が落ちてくるからってことであった、???である。が、まあ理由はどうあれ、山に行きたいってことに父としては異論はない。
どこの山に登る
令和3年3月28日(日) 息子は春休み。
習い事があり(もちろん僕ではない)、午後3時には家に帰っているという条件をクリアしなければならない。
都心から車で2時間くらい往復4時間、山行は4時間くらい。合計8時間。
そんな条件を鑑み、考えた。
そして、まだ登ったことがない山の中から選んだのが、
武甲山 (1304m)
奥秩父にある日本200名山である。ピストンならば往復4時間もあれば大丈夫そうであるし、都心からは関越自動車道を使えば2時間くらいで着きそうだ。
その容貌は独特なものになっている。北側が石灰岩の採掘でかなり大きく削られているからだ。仕方ないことだったかもしれないが、残念な気持ちになるのは言うまでもない。
日程・コース
令和3年3月28日(日)
天気 曇り時々小雨
コースはピストン。小持山、大持山を回った周回を考えていたのだが、時間的に難しかった。
コースタイム [注]
- 山行
- 2時間46分
- 休憩
- 56分
- 合計
- 3時間42分
山歩きスタート
今回はガスっており、展望もなかったので、「息子と樹林帯」というテーマで僕らの山歩きを紹介させてもらいますね。
上り
こちら一の鳥居にある駐車場。かなりの台数が停めることができる。上の写真は帰りに撮ったから、午後12時くらいのもの。この日は日曜であったが、天気が悪いせいかハイカーは少なかった。
登山道入り口。熊がでるようなので注意。
1人でドンドン進んでいく。頼もしくなった。
真っ直ぐ過ぎる杉の景色が圧巻である。
ガレている所には橋が架かっているから、本当に安心して歩ける。
不動滝。
水場にもなっている。
木の根たちがまるでエイリアンの足のよう。写真はボケボケしてるな。
ガスっている中に時々光が差し込む感じがいい。森を歩くのも悪くない。山や森を楽しめるかどうかは、自分自身にかかっている。楽しくないならば、それは自分が悪い。山は何も悪くない。ただそこにいるだけだ。ごめんなさい天城山、悪く言ってしまって。
頂上手前には神社がある。
頂上にこんな張り紙。さすが我が奥さんの地元埼玉。粋である。
頂上からは雲しか見えない。写真では分からないけど、雲の姿が変わる様を見ていると楽しくはある。風が強いから1300mと言えど寒い。
寝ぐせ強めの息子が武甲山頂上に立つ。
山ごはん
最近は弁当を持っていくのにはまっている。今回はわっぱにした。
息子はいつもの「赤いきつね」
下り
上りと同じ道を下っていくのだが、霧掛かった樹林帯はとっても厳かな雰囲気を漂わせていた。
まっすぐに伸びる杉、剝き出しの根、うっすら漂う霧、歩いているだけで心が浄化されていくような錯覚に陥る。
途中で出会う大杉。
苔も森に彩を与える。
光と影。
登山後記
小雨ぱらつく中での山歩きであったが、それがかえって気持ちよさを増したかもしれない。ほぼ樹林帯を歩く武甲山は、青空が広がっているような天気の良い日だけではなく、雲が低く流れるような日に歩くのも決して悪くない。森の生命、息吹みたいなものを感じることができる。息子の足慣らしにもちょうど良い山歩きになった。